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長戸大幸の歌詞を称賛しよう!ビーイング創業者の才能を思い知る

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長戸大幸。

2021年現在、この人物を口にした時一体どれだけの人間がぴんとくるかはわからない。しかし、ビーイング創業者と言えば90年代のビーイングビームを知っている方なら結構わかってくれるだろう。もっといえば、ZARDのプロデューサーだったと言えば、さらに分かってくれる人も増えるのではないだろうか。

つまり、長戸大幸という名前だけではぴんとこなくても、長戸大幸がどんな人であるのかを説明すれば無論すごい人だと理解される。

今回は、ビーイング創業者の長戸大幸について、彼が手掛けた歌詞を中心に取り上げてみることにしよう。

出典:https://www.faith.co.jp/25th/dialogue/nagato-daikoh.html

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歌詞も手掛けたビーイング創業者・長戸大幸

前途した通り、長戸大幸はZARDをはじめ、B’z、WANDS、大黒摩季、DEEN、T-BOLAN、倉木麻衣、小松未歩、GARNET CROWなど多くのビーイング所属アーティストを世に送り出してきた。この実績から敏腕音楽プロデューサーとして知られているが、プロデュースだけでなく作詞や作曲も行っていた。

今回はその中でも長戸大幸が手掛けた歌詞の中から個人的に特に気に入っている歌詞を取りあげてみたいと思う。

B.B.クィーンズ「ギンギラパラダイス」

B.B.クィーンズといえば何といっても「おどるポンポコリン」が有名だが個人的にはこの「ギンギラパラダイス」も非常に好きな曲だ。

織田哲郎によるメロディーやアレンジも大好きなのだが、実は歌詞が非常に面白い。

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特に注目すべきは以下だ。

”冬だと思えば暖かいけど 夏だと思えば暑いだけ”

恐らく逆ならよくある歌詞だろう。「夏だと思えば暑いだけだけど冬だと思えば暖かい」ならポジティブな歌詞としてありがちな表現と言える。だが「ギンギラパラダイス」の歌詞は逆だ。

「冬だと思えば暖かいけど 夏だと思えば暑いだけ」。そりゃそうだ。何とくだらない。

しかし、この実に当たり前でくだらないことを歌詞にした斬新な発想は長戸大幸でなければ出来ないのではないかと思う。最終的にあこがれの南国へ行ったはいいが暑すぎて結局日本が気しくなるという見事なオチに収まっており、このくだらない内容を見事に歌詞としてまとめ歌として成立させた長戸大幸はプロデューサーとしてだけでなく作詞家としても天才であることを証明した1曲ではないだろうか。

B.B.クィーンズ「ドレミファだいじょーぶ」

こちらもB.B.クィーンズの曲。この「ドレミファだいじょーぶ」は「はじめてのおつかい」のテーマ曲にもなっていて知名度も高く「おどるポンポコリン」に並ぶB.B.クィーンズの代表曲と言えるだろう。

こちらも織田哲郎作曲・編曲だが曲も歌詞も実にふざけている。「ドレミファだいじょーぶ」というタイトルだが、実際にメロディーは”ドレミファソラシド ドシラソファミレドしかない。もちろん、メロディーというのはどの曲もドレミファソラシドからできているわけだが、これだけしか使っていない曲は恐らくこの曲しかないだろう。

織田哲郎のこの発想にも圧巻されるが、長戸大幸の歌詞もまた期待を裏切らない。サビの歌詞はそのまま「ドレミファソラシド ドシラソファミレド レミファソラシド」となっている。

ドレミファソラシドをそのまま使った織田哲郎とそれをそのまま歌詞にした長戸大幸。ふざけ過ぎだ、実にふざけている。

だが、それがちゃんと歌として成立しているどころか「はじめてのおつかい」の世界観にこれでもかというくらいマッチしているのだからやはり織田哲郎も長戸大幸も天才なのだろう。

これはJ-POP史に残る、いや残すべき名曲であり革命曲であると私は思う。

余談だが動画の中にある織田さんが歌う「しょげないでよBaby」が近藤房之助さんとはまた違った魅力でかっこよくてそのギャップからもまた彼の才能が垣間見える。

Mi-Ke「白い2白いサンゴ礁」

長戸大幸のふざけた歌詞から引き出された天才ぶりはまだある。次に紹介するMi-Keの「白い2白いサンゴ礁」は先にご紹介した2曲と比べると一見真面目な歌詞にも感じられる。しかし、これは歴代のフォークのヒット曲のタイトルを組み合わせで構成されたもので、長戸大幸自身が考えた言葉自体は1つもない。

組み合わせた歌詞と言う点では、Mi-Keのデビュー曲「思い出の九十九里浜」ですでにやっているが、今回は1部ではなくすべてだったわけだから、長戸大幸のそのチャレンジ精神には頭が下がる。

歌詞で作詞者が考えた言葉が存在しないとか、もはや凡人には到底思いつかない発想だ。よって、この曲に関しては作詞と言うよりは順列組み合わせと言った方が適切だろう。

だがこの曲もまた、ちゃんと歌として成立していることは言うまでもない。

長戸大幸の作品はこれからも色褪せない

今回挙げたのは、どれもふざけた系統の歌詞だが、このコミカル部門だけでも長戸大幸の才能を感じていただけたのではないだろうか。

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このタイミングでこの記事を書くとなると、2021年3月現在、長戸大幸氏がとある事件でニュースになっているという事実に一言も触れないわけにはいかない。ここについては真相がはっきりしているわけではないためあえてこれ以上は触れないが、事実がどうあれ長戸大幸がプロデューサーとして実績があること、歌詞や作曲でも名作を残したこと。この事実は変わらない。

ビーイング創業者の才能は実に絶大なるものであるのだ。

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