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ビーイング衰退理由は織田哲郎離脱やZARD死去だけでない?升田社長の売り方をみた

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90年代、J-POPシーンを大いに賑わせたビーイング。ZARDを筆頭に多くの人気アーティストやヒット曲を生んだ。

ところが2000年代以降、その勢いは衰退してしまった。織田哲郎のビーイング離脱やZARD・坂井泉水の死去なども関係していると思うが、社長交代も衰退の理由として挙げられる。

長戸大幸の後任に就いた現社長・升田敏則(トーマス升田)率いるビーイングはなぜ衰退してしまったのだろうか?

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%83%BC%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B0

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織田哲郎離脱や長戸大幸社長退任後のビーイング

ビーイングの創設者は長戸大幸氏。設立以降、ZARDやWANDS、DEENなど多くの人気アーティストをデビューさせた。そのヒット曲の多くに織田哲郎が関わっている。ビーイングブームは坂井泉水ら所属歌手の魅力はもちろん、長戸社長や織田哲郎の才能もあってのことだろう。

ところが、90年代後半に織田哲郎がビーイングを離脱、そしてその約10年後の20007年には長戸氏も社長を退任。後任に升田敏則氏(トーマス升田)が就任した。

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升田社長は、ビーイング所属アーティスト・倉木麻衣の所属事務所である「LOOP」で倉木麻衣のマネージャーを務めていた。その升田氏が長戸氏の後任としてビーイング社長となったわけだが、升田社長へ後退してからの約14年、世間に高く認知されたアーティストは出ていない。

all at onceは「名探偵コナン」のタイアップにも採用されていることもり、2ndシングル「星合」はYouTube再生回数は177万回と好記録を出しているが、YouTubeの公式チャンネル登録者数はわずか8160人。長戸前社長が2019年より新たにプロデュースしたSARD UNDERGROUNDの4.69万人にも到底及んでいない。CDセールスも2000枚程度に留まっている。

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この不振とビーイングの衰退は、all at onceら所属アーティストの責任なのだろうか?

升田社長の売り方がビーイングの衰退理由か

前途したように、all at onceはコナンのタイアップがついたのだが、オープニングとエンディング両方のタイアップを獲得した。ビーイングとコナンは長い付き合いではあるが、この実績からしても升田社長の気合が分かる。

一方で、長戸前社長プロデュースのSARD UNDERGROUNDや第5期WANDSは2021年2月時点でそれぞれ1回のみ。リリース枚数からして、それぞれもう1回ぐらい既にタイアップを経験していてもおかしくはないはずだ。

これはCMに対しても同様である。コナンの中で流れる楽曲のCM放送回数に関しても一時期かなり流れていたall at onceに対し、SARD UNDERGROUNDや第5期WANDSの放送回数は圧倒的に少ない。

もちろんCDの売り上げは大事だ。しかし、印税という意味で最も高いのはCDの売り上げより放送印税である。あくまで憶測だが、升田社長は放送印税を狙っているからこそ長戸氏退任後もコナンのタイアップに力を入れているのではないだろうか。

それはシンプルに利益を得たいという思いもあるかもしれないが、長戸チルドレンに放送印税を取られたくないという思いもあるのかもしれない。

この大差の真相は不明だ。もっとシンプルに升田社長自身が手掛けるアーティストのが愛着があるというだけの話かもしれない。ただ、真相がどうであれこの扱いの差からかつてのビーイングファンから升田社長は不信感を持たれてしまった。「升田社長は長戸氏プロデュースのアーティストを邪魔している」という印象を持たれている方もおり、その結果はある程度致し方ないと思う。

ビーイングの衰退は織田哲郎の離脱やZARDの坂井泉水さんの死去、そして長戸大幸氏の社長退任もあると思う。90年代のビーイングは織田哲郎の力をかなり借りていた部分もあるので、その依存体質も衰退の理由の1つだろう。

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だが、それでだけではなく升田社長の売り方も関係しているようだ。元々ビーイングの売り方には賛否両論あり、長戸社長時代の売り方も令和には通用しないと思われる部分もある。

そこに関して付記しておくと、all at onceのデビューシングル「12cm」は亀田誠治氏プロデュース、2ndの「JUST BELIEVE YOU」 は、倉木麻衣作詞、大野愛果作曲とベテランのビーイング勢を起用している反面、作曲は大野愛果に加え、西野カナの「会いたくて会いたくて」を作曲した人気作家・Giorgio Cancemiのコライトだ。

実績のある作家を起用しているのもだが、近年コライトは音楽界において需要な役割を果たしている。まだ日本では海外ほど浸透していないが、YOASOBIを筆頭としたボカロ出身のクリエイターと歌い手がコラボ的にユニットを組んで楽曲を発表しているスタイルが目立ってきていることも踏まえると、日本でも今後コライトは増えるだろう。

また、宮川愛李も「アマイロ」の作曲者である永澤和真はYOASOBIのボーカル・幾田りらの楽曲も手掛けている。

升田社長の売り方はともかく、少なくとも長戸氏プロデュース以外のアーティストも全くもって現代の波に乗れていないわけではない。長戸社長時代のビーイングファンからはそこも評価されない一因でありある意味それも仇となっているのかもしれないが、そこを生かして新規ファンを獲得することに成功できれば、また再びビーイング内で知名度の高いアーティストが連発するかも?

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