6月1日より再開した学校。分散登校から一斉登校へと変わり、コロナ対策しながら少しずつ前進しています。
しかし、コロナ対策をしながらの学校生活には様々な問題や課題があるのが現状です。特に、特別支援学校ではコロナ対策をしたくても思うようにできないのが現実。
筆者は、先生たちに指導や助言をしている外部の関係職員をしている知人から、実際に学校を訪問した際に感じたことを聞いてみました。
今回は、特別支援学校でのコロナ対策の現状をお伝えしていきます。
特別支援学校コロナ対策の現状 給食の問題
特別支援学校では、自分たちで配膳できない児童や生徒が多いため、給食は大半の児童、生徒が食堂で一斉に食べるという形が多かったのですが、コロナ対策として学部ごとに交代で食べるという形に変わっています。
また、肢体不自由の児童や生徒に関しては、トイレを1人で済ませることが難しいため、トイレ介助が必要です。トイレ介助をする以上、どうしても濃厚接触となってしまうところがコロナ対策において大きな問題や課題ですね。
以上、知人からのメッセージの1部です。
まず、給食の対応。これはメッセージにもあったように、特別支援学校に通う子どもたちは自分たちで配膳できないという問題があります。そもそも、自力で食べられない子どももたくさんいるのが現状です。
そのため、特別支援学校では先生たちが子どもたちに食べさせるというのが普通。しかし、これでは濃厚接触になってしまうということは言うまでもありません。
もちろん、給食の始めと終わりには消毒もしています。ですがそれでも濃厚接触が避けられない状況の中で十分なコロナ対策をするのは限界がありますよね。
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しかし問題は給食だけではありません。
トイレ介助が必要な場合の対応は?
特別支援学校でのコロナ対策において、トイレ介助も大きな問題です。肢体不自由の子どもたちは自力でトイレを済ませることが難しいため、トイレ介助が必要となります。ですが、これもまた先生と子どもたちが濃厚接触になってしまいますね。
給食やトイレ介助について、今回情報を提供してくれた知人は「確実なコロナ対策はないというのが現状」とも語っていました。もちろん、コロナ対策を怠っているわけではありません。肢体不自由の子どもたちはオムツなどをしないとならない場合もあり、機能的に困難なのです。
感染しない、させないのはもちろん大事です。ですが、これに関しては十分に気を付けてやるしかないというのが現状のようです。そうしないと、子どもたちが普通に生活を送ること自体が困難。
濃厚接触を回避する、というのは人々の生活において大きな障害ですね。